![](https://yellow78.com/wp-content/uploads/2023/08/26869533_l-1-1024x682.jpg)
今回は10年前自分が当時どのような心境で引きこもりになってしまったのか、経済的にも精神的に落ち着いた今だからこそ書けることがあると思い書いていこうと思う。
日本に引きこもりやニートが多い理由
日本の引きこもりの数は内閣府が公表した2022年度「こども・若者の意識と生活に関する調査」によると146万人にも上るという。ざっくり日本人の100人に1人が引きこもりになる計算である。
原家庭環境や非正規雇用、また日本の環境が恵まれている等様々な要因が考えられる。
夏休み明けを境に学校に行かなくなる
学生の頃に長期休みを境に学校に来なくなるやつがいる。自分が引きこもりになったのもそのパターンであった。
最初は両親への反抗で夏休みの半分以上を自分の部屋で過ごした。元々多汗症の問題もあり、学校に行くのが億劫であったので、1日2日と続けてずるずる学校に行かなくなってしまった。ひたすらYouTubeかまとめサイトを見ていた。
学校に復帰するも一か月で挫折
学校に行かなくなってから一か月ほど経ち、流石にまずいと思い学校に顔を出した。直近に修学旅行も控えていたので、再び学校に行き始めた。
とはいったものの、久しぶりの学校は一か月のブランクで授業についていけず、友人もどこかよそよそしくかった。自室にこもっていた影響で体重も増え、体力的にも通うのがしんどかった。
待ちに待った修学旅行も台風で時期がずれ、それを機にまた学校へ行かなくなってしまった。
引きこもり生活。。。とにかく暇
そして再び振り出しに戻る。引きこもりになってから、寝ている時間以外は3DSでずっとゲームしていた。暇すぎておじゃる丸や忍たま乱太郎がリアルタイムで視聴していた。今思うとなんて贅沢な時間の使い方だったんだろうと思う。
また、Twitterで同じ境遇の人と仲良くなった。Twitterは同じような引きこもりが多かった。もう知り合ったのは10年ほど前だが、今でもその人達とは交流がある。
ネットの人間と仲良くなれたのはこの時が始めてで、引きこもりをやったからこそ知り合えた縁に感謝している。
"NHKにようこそ"との出会い
NHKにようこそという作品を知っているだろうか。もう20年近く前の作品になる。この作品が世に出た時自分もまだ小学生で、当然リアルタイムで追っていたわけではない。
この作品との出会いは鬱アニメを探していた際に偶然見つけた。内容はまさに自分の気持ちを投影しているようで見ていて共感の嵐であった。主人公の葛藤やもがき、身から出た錆で始めたクリエイター業で最終的には才能がないことを実感させられる、自〇オフ会への参加、ネトゲ廃人。。。ここでは語り切れない魅力が詰まっているので一番刺さったセリフを紹介しておく。
主人公の佐藤達弘が実家からの仕送りも打ち切られ、社会復帰するタイミングのセリフ
「問、なぜ引きこもり続けられるのか?答、衣食住が保証されているから。なまじっか最低限の生活を許されてるから、いつまでも引きこもってられるんだ。引きこもってられるってのはそれ自体、とても贅沢なことだったんだ。衣食住の保証が無い状態で、死ぬ覚悟もなかったら働くしかないんだ……」
NHKにようこそ!第23話より
このセリフを聞いてから3,4か月ほどかかったが、自分は引きこもりを卒業した。勿論このセリフだけで社会復帰できた訳ではないが、背中を押してくれたのは間違いない。
引きこもりになるには様々な要因があるが、自分のように何となくで引きこもって現実から逃げてしまった人間に見てもらって、少しでも前向きな気持ちになってもらえたら幸いだ。
総括
誰にだって人生で逃げ出したい瞬間は訪れるもの。そんな時に自分とどう折り合いを付けていくか。人生は自分との調和だ。
引きこもりになったことによって結果的に友人や両親には迷惑をかけてしまったが、これも自分の人生の糧にして生きていきたい。